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減量手術は頭痛の原因になりうる

減量手術は激しい頭痛を誘発することがあるという調査結果が10月22日、「Neurology」オンライン版に掲載された。

米国ロサンゼルスのシーダーズ·サイナイ医療センターの医師Wouter I. Schievink氏らによる研究チームは、自発性頭蓋内圧低下症の患者338人と未破裂脳動脈瘤を持つ245人を比較調査した。自発性頭蓋内圧低下症の11人、未破裂脳動脈瘤の2人が減量手術を受けていた(3.3%対0.8%)。

減量手術を受けていた患者では、手術後3カ月から20年後の間で頭痛が始まっていた。自発性頭蓋内圧低下症の11人では、9人が治療を受け症状が緩和した。残り2人は治療後も頭痛が継続した。

これまで減量手術と頭痛の関連を調査した研究報告はない。しかし、この調査により減量手術と自発性頭蓋内圧低下症と関連している可能性が示された。頭蓋内圧低下症は髄液が漏れ出すことによって起こる疾患で、頭痛や嘔吐のほか、目のかすみ、複視(物が二重に見える)めまい、耳鳴りなどの症状が起こる。むちうち症などの軽い障害でも起こることがあるという。他覚症状がないため誤診されることも多いことが知られているため、減量手術後の頭痛には注意が必要となる。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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