アメリカのフード&ドリンクのトレンド調査
2015.10.22
国際部
米ブランド構築・マーケティング会社のスターリング・ライス・グループ(コロラド州)は、レストランメニューを調査してアメリカのおける料理の最新トレンドを研究した結果を10月20日、発表した。新しい食材や調理方法に消費者の関心が集まるのだけでなく、珍しい食感、風味の開拓など進化させた方法で食材を再発見するのも“トレンド”となっている。2016年により拡大すると予測される最先端の料理のトレンドは次ぎの通り。
最先端の料理のトレンド・トップ10
1.Switchin’ to Switchels:りんご酢やしょうがの人気が急増している。りんご酢の酸味に蜂蜜、メイプルシロップなどで甘味を加えて摂取される。
2.Onolicious Hawaiian:高級レストランからファストフードまでボーク丼や“Musuboi”(おにぎり)のようなハワイアン料理が導入される。
3.Oysters to the Rescue:これまでと同様に重要で持続可能な水産物のかきは養殖かきの増加で人気に拍車がかかると推定される。
4.The Savory Side of Yogurt:健康食品のヨーグルトで、中東の塩漬けヨーグルトなどはオリーブオイル、スパイス、ナッツ、野菜などと一緒に料理されてソースに応用される。
5.Coffee’s New Guises:個人利用のバリスタメーカーや飲料水メーカーからのコーヒーの新商品は目白押し。
6.Swiggable Soups:健康愛好家は、ボトルに入ったスープを再発見する。糖分の少なさや食物繊維の豊富さではプレストジュースよりも栄養価が高いことに注目される。
7.Pumped-Up Porridge:古典的な西洋お粥(ポーリッジ)に穀物、ライ麦、黒米、キヌアなどボリュームアップさせた組み合わせで再登場する。
8.Intensified Dessert:デザートメニューからお菓子売場で、革新的な風味が登場している。とうもろこしの殻、麦芽、味噌ペーストなどが調理に加算され、これまでにないフレーバーのデザートに注目。
9.Pass the Platter:レストランでは家族スタイルのもてなし方法にシフトする。シェフが一人分でななく、魚1匹、ホールチキン、牛肉のリブロースなどを料理して大皿を家族でまわすようなスタイル。
10.Mail-Order Meal Mania:大手の食事宅配サービスプレーヤーは全米に拡大すると予測される一方、新しいニッチな料理や食事キットなどの配信サービスなどの裾野も広がると予測される。