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老けて見えるのは遺伝子のせい?

実年齢より老けて見えるのは「MC1R」遺伝子に原因があったという論文が4月28日、「Current Biology」オンライン版に掲載された。

「年の割に若く見える」というのは、昔から、東洋西洋を問わず、人類が希望してきたことである。「若く見えたい」という欲求は、生物学的には、若さが健康と繁殖能力を反映しているからだと考えられている。

現在、若々しさをもたらす遺伝子の解明は進んでいるが、今回のオランダのロッテルダム研究参加者を対象にした研究では、いわゆる「老けて見える」原因のひとつを遺伝子的に説明した初の論文となった。

原因遺伝子の「MC1R」は、メラニンを作り出す皮膚組織や眼の組織に存在し、この遺伝子に変異があると黒色腫(皮膚がん)のリスクが高くなることで知られている。

研究は、高齢者の顔の画像から、実際の年齢より老けて見える人と関連する遺伝子を特定することで検討。年齢、性別、皮膚の色などに左右されることなく、老けて見える顔に一番関連しているのはMC1R遺伝子だったと結論された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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