オメガ3脂肪酸の国際市場は2022年に69億ドルに成長
2016.09.30
国際部
オメガ3脂肪酸の国際市場は2022年には69億ドル規模に到達するようだ。米リサーチ会社 Allied Market Researchがリリースした有料レポート「Omega-3 Market – Global Opportunity Analysis and Industry Forecast, 2014- 2022」の中で、このような予測を発表した。
同市場の2016年から2022年のCAGR(年平均成長率)は14.9%を予測しており、2022年の売上高は69億5500万ドルと見込んでいる。栄養補助食品のアプリケーションとしての製品開発が市場を牽引しており、収益面ではドコサヘキサエン酸( DHA )が優勢で、2015年の売上高の4分の3を占めたという。
オメガ3は、栄養補助食品、医薬品、乳児用調製粉乳、食品&飲料、ペットフード、魚用飼料など多方面に応用されているが、最近の傾向として、アジア市場(特に中国)、 東ヨーロッパ市場、中東・中南米市場で乳児用調製粉乳へのアプリケーションの高い成長率がみられるという。オメガ3市場レポートのハイライトは以下の通り。
・2015年の市場調査では北米が生産高、売上高ともに市場を支配している。また、予測期間を通じてこの傾向は継続すると予想。
・ナッツ&種子は25.8%という高いCAGRで成長すると推定。
・栄養補助食品は、2015年のオメガ3の世界市場の5分の3を占めた。
・魚&オキアミ油源が2015年の収益に大きく貢献。2016年〜2022年のCAGRは14.2%と予測。
・DHAセグメントは、予測期間中、市場占有率を支配して推移すると予想。
・米国は2015年の売上高の3分の1を占めた。
- 参考リンク
- alliedmarketresearch.com