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皮膚老化のプロセスに生活習慣の影響力が遺伝子より重要

米スキンケアブランド・Olay (オーレイ)は、遺伝子分析会社23andMeとの皮膚老化に関する共同研究の結果を1月19日、発表した。特定の研究によると外的要因は遺伝的変異よりも若々しい皮膚に大きな影響を与えていることが判明した。サンスクリーンの使用と若々しい肌には正の相関関係があり、日焼けや乾燥肌と皮膚の老化には負の相関があることを明らかにした。

オーレイの研究グループは、一連の女性の間で、10歳以上も若く見られる“例外的な皮膚老化”の現象を発見した。その要因について研究するため、23andMeとコラボレーションで155,000人の女性の生活習慣とスキンコンディションの相関関係を調査した。

日焼け止めを通常使用している女性は、ほとんど使用しない女性に比べて、 “例外的な皮膚老化”(10歳以上若く見られる)の 可能性が78%高くなる結果が得られた。自分自身に対して積極的な姿勢を持っている女性は、悲観的な女性と比べて若々しい肌を持つ可能性が30%高い結果もでた。

一方、老化を促進させるリスクが高くなる要因として日光浴との相関関係を調査した。 頻繁に日焼けをする女性は、“例外的な皮膚老化”(10歳以上若く見える)の可能性が35%低かった。乾燥肌の女性は30%低い結果となった。

プラスの予測因子として、都市部での生活、規則的な運動、8時間以上の夜間の睡眠、マルチビタミンの使用などが挙げられ、マイナス予測因子には、喫煙、ボディマス指数(肥満指数)25以上が含まれている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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