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ビタミンB過剰摂取と肺がんに明確な関連

高用量ビタミンBサプリメントの長期使用は肺がんのリスクであることが8月22日、オハイオ州立大学総合がんセンターからプレスリリースされた。研究の詳細は「Journal of Clinical Oncology」に掲載されている。

同研究センターのTheodore Brasky博士らは、ビタミンやその他のミネラルを評価するための長期的前向き観察研究であるVITAM(Vitamins and Lifestyle)コホート研究に参加した7万7000人以上の患者のデータを分析。参加者から過去10年間のビタミンBサプリメント摂取状況を報告してもらった。その結果、男性の喫煙者ではB6を20mg以上、またはB12を55μg以上10年間服用した場合、肺がんリスクの上昇がみられた。同量のビタミンB6を摂取している男性喫煙者ではリスクは3倍、ビタミンB12摂取では約4倍だった。

ビタミンBは代謝を改善し、美肌効果もあるとされている。また、サプリメントはがんなどの疾患予防を期待して摂取されることが多い。今回の研究ではビタミンBと特定のがんとの関連性が確認された結果となった。現在、同センターでは女性におけるビタミンB摂取と癌との関係、また男性における肺がんリスク増加の確認のための大規模研究を実施する予定であるという。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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