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中高年女性の推奨カルシウム量は1日700~1200mg

現在推奨されている、閉経後の骨粗鬆症予防におけるカルシウム推奨摂取量を検討した論文が10月3日、「MATURITAS」オンラインに掲載された。

閉経後の骨粗鬆症は一般的な疾患で、生活習慣の中での予防には、適切なカルシウム摂取が推奨されている。しかしその効果や適量に関しては未解決のままである。今回の検討は、文献レビューと専門家の意見をすり合せ、現行のガイドラインを批判的に評価することで実施した。

欧州閉経後学会(EMAS)によるカルシウムの推奨1日摂取量は、摂取源にもよるが700~1200mg。サプリメントよりは食事で摂ることが望ましい。推奨量を下回る摂取は、脆弱性骨折リスクを増加させる可能性がある。しかし、推奨量以上の摂取がリスクを低下させるという一貫したエビデンスはない。ビタミンDの添加は、主に高齢者施設入居者の骨折を最小限に抑えることができる。過剰摂取と言われる2000 mg /日以上のカルシウムは、心血管イベント、尿石症などの潜在的リスクであり得る。

研究者らは、カルシウムを推奨量より多く摂っても、骨折リスクが軽減することはないとした。また、過剰カルシウムが有害であるかどうかは、議論の余地があるとしている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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