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英プレステージ化粧品の売上堅調ーStrobingの新テクニックに注目

イギリスでプレステージ化粧品の売上が堅調な中、最近のメイクアップの新テクニックStorobing(ストロビング)の影響でハイライターやイルミネーターの製品の人気が急騰しているようだ。

グローバル情報会社NPDグループの調査によると、2015年1月〜8月のイギリスでのプレステージ・メイクアップの売上高は3億9千万ポンドで前年同期比14.3%の増加だった。フェイス、アイ、リップ製品群全てで二桁成長を記録したという。その中でも、ハイライターとイルミネーターの売上は800万ポンドで前年同期の500万ポンドから48.5%も成長した。

自撮り(セルフィー)の人気で完璧な顔作りが化粧品市場を後押ししているとNPDグループUK ビューティー・ディレクターJune ・Jenses氏は分析している。“キム・カダーシアン、ビヨンセ、カーラ・デルヴィーニュなどのセレブの影響を受ける世代の女性はソーシャルメディアに、いつでもセルフィーを投稿できるようメイクアップに力を注ぐ”とコメントしている。

2015年のメイクアップの新テクニックとして注目されているのがストロビングで、シェービングで陰影を作らず、ほお骨、鼻筋、目元、眉毛下、上唇の輪郭などに明るめのハイライトを入れていくナチュラルメイク。セルフィー世代の女性の間で急速に人気が高まっており、2015年下半期の売上の伸びが期待されると同時に化粧品メーカーの新製品開発の活発化が予測される。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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