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鼻形成手術前のメンタルヘルス、術後成果に影響せず

鼻形成術の術前の精神状態と術後の患者満足度の関係を評価した研究が2月15日、「JAMA Facial Plastic Surgery」オンラインに掲載された。精神的健康状態は鼻形成術の患者満足度に影響を与える可能性がある。しかし、精神的健康と鼻形成術の機能的転帰との関連性はほとんど研究されていなかった。

そこで今回は、オーストラリアのシドニーにある2つの医療施設で、美容目的および機能目的の両方で鼻形成術を受けた88人の患者を対象とした症例対照研究を実施。手術に大きな影響を与える、患者の精神状態が鼻形成術でも見られるかを調査した。

患者の平均年齢は37.6歳、女性は60.2%、術前の精神的健康に問題がある24人、問題のない64人の2つのグループを比較した。精神的健康状態はOptum SF-36v2 Health Survey mental component summaryで評価した。鼻機能は視覚的アナログ尺度、鼻閉塞症状評価尺度(NOSE)、22項目の鼻孔出血検査(SNOT-22)、リッカート尺度などで評価した。その結果、大部分の鼻機能改善が術後の両グループで見られた。鼻機能の自己評価である視覚アナログスケール、鼻閉塞症状評価尺度(NOSEスコア)における改善も両グループで見られた。精神的健康に問題のある患者グループも、鼻機能改善においては問題のないグループと同等の成果を示した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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