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菜食主義と地中海食、どちらも健康的なダイエット効果

地中海ダイエットとベジタリアンダイエットの比較をしたCARDIVEG研究の結果が2月26日、「Circulation」オンラインに掲載された。

過体重で特に食事の制限を設けていない188人が試験に参加し(平均年齢:51.1歳、女性:78%)、84.7%が試験を終了した。参加者は低カロリーのベジタリアン食と、低カロリーの地中海食の2グループに分けて3カ月、さらにグループを交換して3カ月の食事試験を実施した。2つの食事の効果は、試験開始前と比較した体重、BMIおよび脂肪量の変化で評価した。また、心血管疾患リスクを評価するパラメータの変化も評価した。

その結果、ベジタリアン食では1.88kg、地中海食では1.77kgの体重減少が見られた。両者に有意な差はなく、BMIや脂肪量についても同様の結果だった。一方で、低密度リポタンパク質コレステロール、トリグリセリド、ビタミンB12レベルでは有意差が得られた。低密度リポタンパク質コレステロールは9.10mg / dL(P = 0.01)、トリグリセリドは12.70mg / dL(P <0.01)、ビタミンB12は32.32pg / mL(P <0.01)の差があった。インターロイキン-17は地中海食でのみ改善していた。

研究者らは、健康的なダイエットにはベジタリアン食および地中海食のどちらも効果があった。ベジタリアン食は低密度リポタンパク質コレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)をより改善し、地中海食はトリグリセリド(中性脂肪)を大幅に改善したと結論した。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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