自撮りの普及で鼻整形希望者増加も?

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2018.03.6

国際部

スマートフォンによる自撮り写真に写った鼻部分のゆがみに対する修正数学モデルの研究結果が3月1日、米Rutgers Universityからプレスリリースされた。研究の詳細と新規開発のRutgers-Stanfordモデルは「JAMA Facial Plastic Surgery」オンラインに掲載されている。

美容外科術の普及している米国では、審美・美容外科医の55%が、セルフイメージを改善するために手術を受ける人が来院していると報告している。スマートフォンの自撮りが日常的になった昨今、自撮り写真を見て自分の鼻が大きすぎると考える人が多くなった。人々は接写した時のカメラのゆがみ効果を認識することなく自分を撮っていると研究者らは述べている。

顔面の再建手術を専門とする同医科大学耳鼻咽喉科のBoris Paskhover准教授は、なぜ患者が鼻を小さくする手術を希望したかを「若年成人はソーシャルメディアに投稿するために常に自撮り写真を取っている。そのイメージは実際に自分がどのように見えているかを映していると考えており、セルフイメージに影響を与える可能性がある」と説明した。Paskhover准教授は、自分の鼻の大きさの評価に自撮りが使えない理由を患者に説明するための方法を模索。近距離撮影時のゆがみ補正をするRutgers-Stanfordモデルを開発した。ゆがみの程度は、顔から12インチ(約30センチ)で撮影した場合、鼻基部が約30%広く写るというレベル。准教授は「自撮りは基本的に“ポータブル・ファンハウス・ミラー”(お化け屋敷にあるようなゆがんだ鏡の持ち歩けるもの)であることに気づいてほしい」とも述べている。

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