赤身肉を避けた食事で女性の大腸がんリスク低下

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2018.04.9

国際部

食事と腸がん発生との関連を評価する国際研究チームの一員である英国リーズ大学から4月2日、その結果概要がプレスリリースされた。この研究の詳細は「International Journal for Cancer」オンラインに掲載されている。

英国では、一般的に見られる食生活パターンと結腸直腸癌との関連に重点を置いたコホート研究はほとんどない。今回の調査では、赤肉、家禽、魚および菜食主体のそれぞれの食事パターンが、英国女性コホート研究(UKWCS)における結腸および直腸癌の発生率の差に関連するかどうかを評価した。食事パターンの定義は217項目の食品頻度アンケートを使用して行い、UKWCS参加者の食事を4つに分類した

1995-98年に登録された女性3万2147人を、平均17.2年間(42万6798人年)追跡調査した。調査期間中、結腸癌335例(近位172例および遠位119例)および直腸152例、計462件の癌発症があった。多変量調整モデルでは、赤身肉の摂取ありなしによる、結腸直腸癌(HR = 0.86,95%CI:0.66-1.12)、大腸癌(HR = 0.77,95%CI:0.56-1.05)または直腸癌のリスク低下のエビデンスはなかった。しかし探索的分析では、赤身肉のない食事による遠隔大腸癌リスクの低下が示唆された(HR = 0.56,95%CI:0.34-0.95)。

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