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ミルクとシリアルの朝食が食後血糖値の上昇を抑える

食後血糖値の上昇は肥満の原因とも、また、糖尿病や動脈硬化につながるともいわれている。朝食にミルクを飲むことで食後血糖値の上昇を抑制できたという研究報告が8月19日、「Journal of Dairy Science」オンラインに掲載された。

試験参加者は若年成人32人(BMI22.2±2.5 kg / m2)。ミルク(250mL)をオーツ麦ベースのシリアルとともに朝食として摂取した。ミルクは、カゼイン/ホエイ比80:20 のもの、40:60のもの、高タンパク(9.3%)のものなどとし、参加者を各グループに無作為に割り当てた。対照として水を摂取するグループを設定した。評価は、朝食後および昼食後(ピザ)の血糖値変動と食後の満腹感で行った。

その結果、高タンパクのミルクを摂取したグループで、朝食後の血糖値上昇を抑えられていることが判明した。また、最初に摂取した食事(ファーストミール)が、次の食事(セカンドミール)後の血糖値にも影響をおよぼすことを指す「セカンドミール効果」も、昼食後の血糖値測定結果から期待できることがわかった。研究者らは、各人ができる健康戦略として、朝食の変更が2型糖尿病患者の血糖管理に効果がある可能性を示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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