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人工甘味料から胃腸細菌叢へ影響する毒性を発見

人工甘味料の毒性をバイオルミネッセンス法で評価した結果が9月25日、「Molecules」オンラインに掲載された。バイオルミネッセンス法は、生菌数の迅速測定法として、さまざまな分野で活用されている技術である。

人工甘味料の健康への影響に関する議論が続いている。多くの人が正確な知識なしに摂取している状況ではあるが、人工甘味料の摂取による健康影響に関するコンセンサスはまだない。人工甘味料の消費は、がん、体重増加、代謝障害、2型糖尿病および腸内微生物活性の変化などと関連している。さらに、新たな環境汚染物質として同定されており、地表水、地下水および飲料水の中にその成分を発見することができる。

この研究では、米国食品医薬品局(FDA)が承認した6種の人工甘味料(アスパルテーム、スクラロース、サッカリン、ネオテーム、アフェアム、アセスルファムカリウム)およびこれらの人工甘味料を含む10種のスポーツサプリメントの相対毒性を、バイオルミネッセンス細菌パネルを用いて評価した。その結果、人工甘味料とスポーツサプリメントは消化器官の微生物に毒性があることが判明した。今回のバイオルミネッセンス法は、環境中の人工甘味料を検出するためにも有効な方法であると研究者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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