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日焼け止めのa handful of sunscreenは適量?

日焼け止めの適量と考えられている「a handful of」が本当に日焼け止めに効果的かどうかを検討した結果が9月12日、「Sunlight, Vitamin D and Skin Cancer」オンラインに掲載された。

いくつかの日焼け止めキャンペーンで使用されている常套句「Fill up a handful of sunscreen and spread it all over your body(手にいっぱいの日焼け止めを体全体に広げる)」に「a handful of」が使用されている。これを数値で換算すると1センチ平方メートル当たり2mgを塗布することになる。今回の研究では、この分量が実際にどのように機能するかを日焼け止めの量とカバーできた皮膚の面積で評価した。水着を着た17人のボランティアに「Fill up a handful of sunscreen and spread it all over your body」に従って日焼け止めを塗ってもらった。日焼け止めを塗布の前後に全身をブラックライトで撮影し、日焼け止めがどこまで肌をカバーすることができたかを評価した。塗布された日焼け止めの量は、塗布前後に容器を計量して定量化した。

その結果、手の届く範囲での肌面積の21%(中央値)はカバーしきれなかった。カバーできた79%の肌も1センチ平方メートル当たり1.12mg(中央値)でカバーされており、計算上の予測値2mgには達していなかった。「手にいっぱい」の日焼け止めをのばしても全身くまなくカバーできることはなかったが、ある程度の効果はあると著者らは述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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