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米プレステージ化粧品の2020年売上高は前年比19%減の161億ドル

グローバル情報会社 NPDグループは、4日、 米国のプレステージ化粧品の2020年の売上高は前年比19%減少の161億ドルだったと発表した。カテゴリー別では、メイクアップの売上高は前年比より34%と激減し、スキンケア(-11%)とフレグランス(-8%)のマイナス成長が続き、ヘアケア部門のみ前年比7%増と成長した。 新型コロナウイルス感染症の拡大で 消費者のライフスタイルは劇的に変化し、セルフケアに優先順位が移行した。

メイクアップ部門の売上高は激減したが、年間総売上では一位の占有率を維持し、第2位はスキンケア部門だった。感染予防のためマスク着用が一般化し、アイメイクの売上は増加したが口紅は最も急激に低下した。メイクアップ部門で2020年に成長したセグメントはネイル製品だけだった。

スキンケア部門では、フェイスクリーム、フェイスセラム、アイトリートメントなどの主力製品は後退したが、ボディクリーム/ローション、エクスフォリエーター、クレンザーなどのボディケアの売上は成長した。ロックダウンで美容外科が閉鎖された時期、消費者は、在宅マイクロダーマブレーションおよびボディスカルプティングタイプの製品にも関心を向けるようになった。

フレグランス部門は、下半期に減少率が大幅に減速したのに加え、オンラインチャネルの業績好調が上半期の損失を相殺することを可能にした。 消費者はより長持ちする香りを好む傾向があらわれ、パルファムの売上高は2桁成長を記録した。ここ数年成長が著しいホームフレグランスは、消費者が家庭での快適さをより追求するようになり成長が一層加速した。

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ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

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