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ユリ成分の化粧品への応用を探る

ユリの化粧品への応用の可能性を検討する研究論文と特許に基づく包括的なレビューの結果が7月27日、「Antioxidants」オンラインに掲載された。

近年、天然植物由来の化粧品が注目を集めており、ユリ科植物のユリ(Lilium)はスキンケア用化粧品に使用される主要な植物の 1 つである。多くの研究により、ユリ植物にはフェノール酸、フラボノイド、多糖類などの成分が豊富に含まれており、化粧品への応用が期待できることが示されている。ただし、ユリの化粧品への応用は体系的に報告されてはいない。そのため、ユリの観葉植物として必要な知識と、化学的知識にはギャップがある。

今回の研究では、学術論文と特許刊行物を統合して、ユリの潜在的な化粧品用途成分と化粧品への用途と関連する効能を分析した。特許文献の分析によると、ユリ関連の化粧品特許の出願は、主に中国、韓国、日本などの東アジアに集中していることがわかった。ユリの成分は、日焼け止め、洗顔料、フェイシャルマスク、コンディショナーなど広範囲の化粧品に使用されていた。アンチエイジング、放射線防御、美白、保湿、そばかす除去、ニキビ治療、毛髪再生促進などその機能も豊富で多様だった。さらに、ユリは他のハーブのアプリケーションと互換性が認められた。さらに、人々の消費概念の変化と天然成分を選択することによる長期的な健康上の利点の考慮により、ヘルスケアと美容効果を備えたユリベースの食品と医薬品は有望であると考えられた。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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