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アメリカでも医師による肥満対策は不十分

米ニューヨーク州にあるNYU Langone Medical Centerは8月29日、米国の一般診療医は減量方法を十分に知らないかもしれないという調査結果を発表した。

「肥満大国」といわれるアメリカでは、心臓疾患や糖尿病など肥満の合併症による医療費高騰を抑制するためにも、国を挙げて肥満対策に取り組んでいる。米国予防医学専門委員会(US Preventive Services Task Force, USPSTF)も、プライマリ・ケアでの肥満の検査と治療を推奨している。しかし今回の調査では、ホームドクターに位置する一般診療医の多くが、患者の減量について多くのオプションを知らないという結果だった。

今回の調査を実施したNYU Langone Medical CenterのDavid Levine医師らは、ウェブベースのアプリケーションの利用が十分でないこと、患者と医師の両方に使い勝手の良い技術支援の実行などに改善の余地があると指摘した。

効果と安全性が担保されていない市販の減量薬に頼るのは、肥満に対しての医師の積極的介入がないためか? 直接的に死亡や苦痛につながらない肥満の対策は、本人にとっても医師にとっても難しいのかもしれない。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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