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想像以上に大きかった夜食のリスク

夜食は代謝に悪影響をおよぼして体重増加の原因となるという研究結果が6月2日、アメリカ、ペンシルバニア大学医学部のサイトに掲載された。研究の詳細は6月4日、アメリカ、ボストンで開催された第31回アメリカ睡眠学会学術集会(SLEEP 2017)において口頭発表された。

今回実施された試験は、健康な成人9人を対象とした。朝8時から夜7時までに3回の食事と2回の間食を取るデイタイムグループと、正午から夜11時までの3回の食事と2回の間食を取るディレイドグループの2つに分けた。各グループは2週間のウォッシュアウト期間を経て、交代した。睡眠を取る時間は夜11時から朝9時までと一定とした。24時間監視のホルモンプロファイルを実施したところ、早めに取る食事が満腹感を長い間持続させていることを示した。ここから、早めの食事が夕食と夜食の食べ過ぎを防止する可能性があるとも示唆された。睡眠サイクルは変わらず、睡眠ホルモンのメラトニンレベルは両グループで一定だった。

研究論文の筆頭著者Namni Goel博士は「朝早い食事に比べ、夜遅い食事は体重を増加させ、糖尿病に関連する血糖値やインシュリン、また心臓疾患に関連するコレステロールやトリグリセリドのようなホルモンマーカーに、従来の研究で言われているよりも大きな悪影響を及ぼすことがわかった」と述べている。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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