栄養補助食品の多くで未承認医薬成分見つかる:米国調査

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2018.10.18

国際部

市販の栄養補助食品の多くで未承認医薬品成分が同定されたことが10月12日、「JAMA Network Open」に掲載された。

調査は、2007~16年に米国食品医薬品局(FDA)から発表された警告文書を解析し、栄養補助食品の含有成分についての動向を検討したもの。アメリカでは成人の半数以上が栄養補助食品(サプリメント)を利用しており、その品質には注意が向けられている。

調査の結果、精力増強、減量または筋肉増強を謳ったサプリメント776種(製造メーカー146社)から未承認医薬品成分が同定された。精力増強サプリメントからはシルデナフィル、減量サプリメントからはシブトラミン、筋肉増強サプリメントからは合成ステロイドまたはステロイド様成分が同定されることが多かった。157種の製品(20.2%)では、これらのうち1種以上の未承認成分を含んでいた。2014~16年にはオンラインサンプリング303件中104件(38.6%)で未承認医薬品成分が確認され、国際郵便の出荷調査では303件中104件(34.3%)で確認されている。

FDAの警告を受けた後でさえ、精力増強または減量のための市販のサプリメントで、未承認医薬品成分が同定されている。これらの医薬品成分は、偶発的な誤用、過度な使用、その他の医薬品との併用、使用者の健康状態、またはサプリメント中の他の含有成分との相互作用により、深刻な有害な健康影響を引き起こす可能性があると、研究者らは懸念している。

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