脳スキャンで見えてきた、睡眠不足と肥満の関係

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2013.08.9

編集部

睡眠不足が肥満と関係があるということは経験的に知られており、また統計学的は証明されているが、そのはっきりした原因は不明だった。

今回、「Nature Communication」誌に6日付けで掲載された論文では、食欲を左右する脳のメカニズムに対する睡眠の影響が解明された。
この研究では、既に知られている意思決定に関わる脳の領域について、磁気共鳴機能画像法(fMRI)を使って調査した。

その結果、不眠は脳の高次機能(知覚・言語・記憶)を低下させ、より原始的な機能部分(食欲・睡眠欲など生命維持のための機能)では過度の反応を起こしたという。この2つの脳の活動の組み合わせの悪さが、食品の選択を誤らせることになると研究者らは述べている。

そして、食品の選択を「誤った」とは、体重増加を誘発するような高カロリー食品、いわゆる「ジャンクフード」が食べたくなることだといい、いつもより高カロリー食品を欲するために体重増化につながる。睡眠不足は科学的にも肥満と関係があることが証明された。

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