コーヒーのカフェイン、酒さリスクと逆相関
2019.01.21
国際部
酒さ発症リスクと逆相関するのはコーヒーのカフェインのみであるという研究成果が1月10日、「JAMA Dermatology」オンラインに掲載された。
看護師健康調査II(NHS II)の参加女性8万2737人を対象に、1991~2005年にかけての追跡調査を実施、コーヒー、紅茶、ソーダ、チョコレートの摂取に関するデータは、追跡期間中4年ごとに収集した。
その結果、112万51人年の追跡で4945例の酒さ発症が確認された。その他のリスク因子で調整後、カフェイン摂取量の増加と酒さ発症の逆相関が認められた(カフェイン摂取量の最低5分位群に対する最高5分位群のハザード比0.76、95%CI 0.69-0.84、傾向のP<0.001)。酒さリスクとの有意な逆相関はカフェイン入りコーヒー摂取でのみ確認され(1月あたり1杯未満群に対する1日あたり4杯以上群のハザード比0.77、0.69-0.87、傾向のP<0.001)、カフェイン抜きコーヒーでは認められなかった(0.80、0.56-1.14、傾向のP=0.39)。また、コーヒー以外の食品(紅茶、ソーダ、チョコレート)からのカフェイン摂取量増加は、酒さ発症リスク低下と有意な関連はなかった。