ドイツ調査:18歳以上の皮膚疾患罹患率は65%と高い

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2019.03.26

国際部

皮膚疾患は疾患の原因として4番目に多いとされているが、受診する人はそれほど多くはない。そのため、医療機関からの報告ベースによる有病率は過小である可能性がある。今回、実生活ではない状況下での人々の皮膚疾患罹患率を調査した結果が319日、「Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology」オンラインに掲載された。

対象は、ドイツで開催された「2016年ミュンヘンオクトーバーフェスト」の中のイベント「Bavarian Central Agricultural Festival」を訪れた客とした。期間は9日間で、無作為にスクリーニングを実施し、18歳以上の男女2701人の参加者を得た。

その結果、皮膚の異常が認められたのは参加者のうち1662人(64.5%)だった。日光角化症(26.6%)、酒さ(25.5%)、湿疹(11.7%)がよく見られた皮膚疾患で、罹患率は年齢とともに増加し、女性(58.0%)よりも男性(72.3%)の方が多かった。臨床検査では、罹患した参加者の3分の2近くが彼らの異常な皮膚所見に気付いていないことを示した。研究者らは「皮膚疾患に対する人々の知識を向上させ、世界的な負担を減らすためには、さらなる情報と啓発キャンペーンが必要」としている。

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