閉経後に体脂肪は増加、除脂肪は減少

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2019.04.1

国際部

閉経を迎えた女性の体組成と体重の変化についての研究結果が321日、米University of California, Los Angeles Health Sciencesからプレスリリースされた。研究の詳細は「JCI Insight」オンラインに掲載されている。

更年期が近づくにつれ、多くの女性は体重および体脂肪の増加に気づいていたが、その関係は不確実なままだった。経年的な老化とは無関係に、女性更年期が体組成に有害な影響を与えているだろうという仮説を立て、全国的な女性コホート(SWANコホート)のデータを用いて評価した。最終月経年齢、人種、ホルモン療法の有無などを共変量とした。

その結果、脂肪と除脂肪の量は更年期の前に変化した。更年期開始時に、脂肪増加率は2倍、除脂肪体重には減少が見られた。この傾向は閉経後2年まで続き、その後、脂肪増加および除脂肪体重減少の傾向はゼロ勾配まで減速した。一方、体重は更年期で加速することなく閉経前から直線的に上昇し、その勾配は更年期後に水平になった。更年期に関連した体脂肪および除脂肪体重の変化は、高齢女性のBMIにおける糖尿病や心臓疾患の予測能が低下した理由の1つかもしれないと研究者らは述べている。

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