肥満塞栓治療、術後1年の経過

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2019.04.8

国際部

肥満治療のために動脈塞栓術を実施したBEAT Obesity試験の1年後の結果が4月2日、「Radiology」オンラインに掲載された。

BEAT Obesity試験には平均BMI45±4.1で27~68歳の20人が参加し、肥満塞栓手術を受けた。使用した塞栓用のビーズは300~500μmだった。主要評価項目は30日の有害事象および最長12カ月時点での体重減少率とした。最長12カ月の副次的評価項目には、健康関連の生活の質(SF-36)、生活の質に対する体重の影響(IWQOL-Lite)などが含まれた。

その結果、肥満塞栓手術はすべての参加者で成功した。8人の参加者で軽微な有害事象を報告した。平均減量率は、1カ月時点で8.2%、3カ月時点で11.5%、6カ月時点で12.8%、12カ月時点で11.5%だった。試験開始から12カ月で、平均SF-36スコアには、精神的側面および身体的側面の両方で改善が確認された。平均IWQOL-Liteスコアは57±18から77±18に増加した。飢餓感または食欲は、塞栓形成前のレベルに達することなく、塞栓形成後4週間で減少し、その後は増加した。肥満塞栓術は、重度の肥満成人において忍容性が高く、食欲抑制および最大12カ月間の体重減少をもたらすことが確認された。

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