眉毛乏毛症とビマトプロスト治療

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2019.09.26

国際部

眉毛の乏毛症にビマトプロストを用いた24週間治療を行った結果が9月21日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。ビマトプロスト(Bimatoprost)は、緑内障治療点眼薬として開発されたプロスタグランジン構造類似体/プロドラッグである。緑内障治療中にまつ毛の密度、直径に増加が認められたという複数報告され、米国ではまつ毛用美容目的の薬剤として承認されている。

今回は、眉毛の乏毛症を有する患者の局所ビマトプロス治療後に見られた眉のさまざまな部分による成長パターンの違いを分析した。24週間の0.01%のビマトプロストによる治療を受けた乏毛症患者43人を対象とした。患者の人口統計データを収集し、眉の部位(眉頭、眉山、眉尻)それぞれの毛の密度と直径の違いを統計的に評価した。その結果、ベースライン時点で眉尻の眉毛密度と毛の直径が最も少ないことが明らかとなり、治療後4週間目には毛の密度に、16週目には毛の直径にそれぞれ有意な変化が確認された。眉頭と眉山は同様の成長パターンを示した。研究者らは、眉の部位による毛の成長パターンを理解することで、より良い治療プロトコルにつながる眉毛乏毛症の正確な病理メカニズムを示すことができるとしている。

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