大人の体重変化、増加も減少も死亡リスクとなり得る

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2019.10.28

国際部

成人後の体重変化パターンと死亡率の関連を検討した研究成果が10月16日、「BMJ」オンラインに掲載された。

1988-94年および1999-2014年の米国国民健康栄養調査(NHANES)から40歳以上の成人3万6051人の身長および体重データを用いて前向きコホート研究を実施した。平均追跡期間12.3年で1万500の死亡例が確認された。

体重と死亡の関連を分析した結果、正常体重を維持した人に比べ、若年期から中年期にかけて体重が増加した人では全死亡リスクが22%、心臓疾患死リスクが49%高かった。肥満から体重を落とした人と死亡リスクとの関連はなかった。中年期から後年期では肥満から体重を落とした人で全死亡および心臓疾患死リスク増加と関連したが、肥満でない人が肥満になるような体重増加でも死亡リスクと有意な関連はなかった。若年から後年まで成人期を通じて肥満だった人は全死亡リスク増加と一貫して関連し、ハザード比は若年から中年期で1.72、中年期から後年期で1.20だった。本研究の結果から、特に、成人期を通じた正常体重維持、成人期初期の体重増加予防は早死予防に重要であることが示唆された。

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