ニキビ痕に対する治療2種の効果を比較

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2020.05.1

国際部

ニキビ痕に対する2種の治療法の効果を比較した研究結果が425日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

萎縮性ざ瘡瘢痕化(ニキビ痕)は、ニキビ患者の95%に影響する審美的な問題とされている。今回の研究では、さまざまなニキビ痕の治療法の中でも、非架橋ヒアルロン酸の皮内注射による治療と、多血小板血漿治療(PRP治療)にフラクショナルCO2レーザー(fractional carbon dioxide laser)を併用した治療との効果を比較した。

研究はニキビ痕治療を希望する患者30人(2545歳)を対象とした。すべての患者で、顔の半分に非架橋ヒアルロン酸注射を行い、反対側にはPRPとフラクショナルCO2レーザーの併用治療を行った。治療効果は、Goodman and Baron’s qualitative and quantitative grading systemsを用いた医師の臨床評価と、対象者6人からの皮膚組織に対する病理学的評価によって判定された。

その結果、医師の臨床評価で、両側のニキビ瘢痕の重症度が統計的に有意に減少したことが確認された。組織病理学的評価では、両側のコラーゲンと弾性線維の含有量の増加が示され、PRP+レーザー治療側でより好ましい結果が得られた。研究者らは、今回試験された治療法のどちらもニキビ痕の改善に有意な効果を認め、その違いはわずかだったと結論した。

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