植物ベースの食事で体重と内臓脂肪が大幅減
2020.12.4
国際部
植物ベースの食事は新陳代謝を高めるという新しい研究結果が11月30日、PHYSICIANS COMMITTEE FOR RESPONSIBLE MEDICINEからニュースリリースされた。研究の詳細は「JAMA Network Open」に掲載されている。
この研究では、糖尿病歴のない過体重の患者を対象に16週間の食事介入試験を実施。介入グループでは果物、野菜、全粒穀物、マメ科植物をベースにした低脂肪の植物ベースの食事をカロリー制限なしで摂取し、対照グループは通常の、制限のない食事を摂取した。消費カロリーは間接熱量測定法を使用して、研究の開始時と終了時の両方で測定した。その結果、介入グループでは食後のカロリー燃焼が平均18.7%増加、対照グループでは変化なしということがわかった。また、介入グループでは平均6.4 kgの減量、脂肪量と内臓脂肪量の大幅な減少も確認された。介入グループではいずれの変化もわずかだった。
さらに、磁気共鳴分光法で筋細胞内脂質および肝細胞脂質を追跡した結果、介入グループでは肝臓と筋肉細胞内の脂肪にそれぞれ34%と10%減少が見られた。これらの細胞はインスリン抵抗性と2型糖尿病に関連していることが知られている。対照グループでは有意な変化は見られなかった。