ニキビ治療薬イソトレチノインの聴覚への影響

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2020.12.14

国際部

尋常性ざ瘡(ニキビ)患者の聴覚系に対する経口イソトレチノイン治療の影響を調査した結果が12月5日、「Dermatologic therapy」オンラインに掲載された。

重度ニキビの治療に使用される全身性(経口)イソトレチノインは多くの副作用が知られている。今回の研究では、副作用のひとつであるイソトレチノイン聴覚器官への影響を調査した。研究は経口イソトレチノイン(体重1kgあたり0.5mg)で少なくとも4か月間治療した32人の尋常性ざ瘡患者(およびその64耳)を対象とした。純音、発話、両側性音響反射、およびティンパノメトリー測定を含む聴力検査をベースライン、および治療の最初の週、最初の月、3か月目、および治療後6か月目に実施した。

その結果、イソトレチノイン治療中に患者の両側の聴力閾値に変化が生じたが治療中止後には改善するという可逆性の影響が確認された。イソトレチノインの聴覚への影響に関する情報を皮膚科医に提供する必要性が示唆された。

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