新しい健康指標として注目のPAIが不健康な体重増加を抑制しているという研究成果が4月28日、NORWEGIAN UNIVERSITY OF SCIENCE AND TECHNOLOGYからニュースリリースされた。研究の詳細は「The Lancet Regional Health – Europe」に掲載されている。PAIはPersonal Activity Intelligenceの略で、1週間の身体的活動を追跡して計測された健康スコアである。

研究対象は、ノルウェーのTrøndelag健康調査（HUNT1：1984-86年、HUNT2：1995-97年、およびHUNT3：2006-08年）の少なくとも1つに参加した8万5243人の参加者（男性4万37人および女性4万5206人）とした。アンケートを用いてPAIを推定し、体重に応じたPAIの変化と関連性をHUNT1からHUNT3で比較した。

その結果、男女問わず参加者の体重は1984年から2008年の間に平均して約8キロ増加した。しかし追跡期間中に週100PAI以上の身体活動を行った個人では、体重増加が有意に低かった。また、1980年代には身体活動していなかった人でも、1990年代と2000年代に活動レベルを上げた人であれば過度の体重増加をなんとか回避したことを示された。