ニキビ治療薬アダパレンにティーツリーオイルを加えた局所ゲルの効果を検討した無作為化比較試験の結果が7月12日、「Archives of dermatological research」オンラインに掲載された。

100人の尋常性ざ瘡（ニキビ）患者を対象に0.1％アダパレン市販ゲルとティーツリーオイルナノエマルジョンを加えたアダパレンゲルの有効性と安全性を比較した。無作為化試験では各ジェルを1日1回、12週間、就寝前に塗布した。

その結果、ティーツリーオイル添加ゲルで炎症および非炎症性のニキビ病変の有意な減少が報告された。平均ニキビ重症度指数も、アダパレンゲルと比較してティーツリーオイル添加ゲルで有意に減少した。乾燥は両グループで報告された最も一般的な副作用で、ティーツリーオイル添加ゲルグループでより多く報告された。研究者らは「アダパレンゲルと比較したティーツリーオイル添加ゲルは尋常性ざ瘡の治療においてより効果的であり、副作用に重要な変化はなかった」と結論した。