マスクによる肌荒れの原因はアクネ菌!? 連続着用で肌荒れ物質が増加
2021.08.3
編集部
日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市/代表取締役社長:野々川純一)は、マスクの連続着用によって、肌の上でアクネ菌が増殖し、肌荒れを引き起こす原因となることを明らかにしたと発表した。
また、温泉ミネラルの一種であるカリミョウバンがアクネ菌の数を減らして、肌荒れの原因を軽減することも明らかにしたとしている。
実験の方法は、27~50歳の男女各9名、平均年齢34歳の被験者18名に不織布マスクを6時間着用してもらい、着用前後の頬から、綿棒で菌を採取し、遺伝子学的手法を用いてアクネ菌の数を測定するというもの。
その結果、マスク着用前と比べ、マスク着用後ではアクネ菌数が増加していることが確認された。
次にマスク着用前後の頬から菌を採取し、遺伝子学的手法を用いてアクネ菌が産生している酵素の量を測定した。
その結果、マスク着用前と比べ、マスク着用後では、肌荒れの原因となると言われている酵素であるアクネ菌の「リパーゼ」「プロテアーゼ」及び「ヒアルロン酸リアーゼ」の産生量が増加していることが確認された。
これらを総合して同社は、マスク着用でアクネ菌が増殖するとともに、個々のアクネ菌が活性化し、肌荒れの原因となる酵素が増加することが明らかになり、マスク着用によっておきる肌荒れには、アクネ菌の増殖や活性化が、その一因として関わっていることが示唆されたとしている。
一方、温泉ミネラルであるカリミョウバンによるアクネ菌の増殖抑制効果については、同物質を配合した製剤(ローション)を作製し、27~50歳の男女各3名、平均年齢35歳の被験者6名について不織布マスクを着用してもらい、1時間おきに片側の頬に製剤を塗布した。
そして6時間後に、両側の頬から綿棒で菌を採取し、遺伝子学的手法を用いてアクネ菌数と、アクネ菌が産生している酵素量を測定し、左右の頬の比較を行った。
その結果、「カリミョウバン」を配合した製剤を塗布すると、マスク着用によって増加するアクネ菌数、及び肌荒れに関わる酵素の増加が、抑制されていることがわかった。
同社は、この結果から、マスク着用による肌荒れに対し、カリミョウバンが予防効果を持っていると推測している。
なお、カリミョウバンは、硫酸アルミニウム塩の一種で、明礬(ミョウバン)温泉の主要な成分の一つ。