食品の選択傾向から将来の肥満を予測
2021.08.16
国際部
ビュッフェ形式の食事で何を選ぶかがのちの肥満を予測するという研究結果が7月8日、「Appetite」オンラインに掲載された。
今回の研究では、自由なビュッフェ式食事における食事構成が、肥満のない健康な若年成人82人(男性43%、平均年齢26.8歳)の1年間の体重と体脂肪の変化率に関連しているかどうかを調査。非常に口当たりの良い食品(hyper-palatable foods:HPF)を選択したかに注目し、HPFをさらに炭水化物とナトリウム(CSOD)食品、および脂肪とナトリウム(FSOD)食品に分類した。比較は、高エネルギー密度食品(high energy dense:HED)と超加工食品(ultra-processed foods:UPF)とした。
その結果、CSOD HPFをより多く選択・摂取した参加者は、1年間で有意に大きな体重および体脂肪変化率の増加が見られた。対照的に、FSOD HPF、HED、またはUPFの割合と人体測定結果との間に有意な関連は見られなかった。チョコレート、ホットドッグ、プレッツェル、ブラウニーなどに代表されるCSOD HPFを好む「快楽的」食事パターンは、若年成人の肥満に貢献する可能性があると結論された。