資生堂 化粧品の高級ブランド3つを米国ファンドに譲渡
2021.08.30
編集部
株式会社資生堂(東京都中央区/代表取締役社長兼CEO:魚谷雅彦)は8月26日、プレステージメイクアップブランド「bareMinerals」、「BUXOM」、「Laura Mercier」の3つを譲渡すると発表した。
譲渡の方法は、アメリカ地域本社であり同社連結子会社であるShiseido Americas Corporation(SAC/米国、デラウェア州)を通じ、プライベートエクイティファンドAdvent International Corporation(Advent/米国、マサチューセッツ州)が出資する法人に、関連資産(SACの子会社株式を含む)を譲渡することについて契約を締結したことによる。
なお、フランスでの上記ブランドに関わる事業及び従業員のAdventへの移管に関する決定は、同国労働法に基づき、従業員代表への情報提供及び協議プロセスの完了後に行われる。
同社は、新型コロナウイルス感染症の影響など外部環境が急激に変化する中、2021年~2023年の3年間は、収益性とキャッシュ・フローを重視し、「スキンビューティーカンパニー」としての基盤を盤石にするための取り組みを推進している。
今回の譲渡はその経営戦略の一環をなすものだ。
同社は、譲渡により取得する資金について、スキンビューティー領域などの最重要ブランドの育成・買収、デジタルトランスフォーメーション、生産体制・イノベーション強化等に向けた投資に充当するとしている。