筋肉増強剤SARMの有害作用を調査

最新商品

2021.09.6

国際部

選択的アンドロゲン受容体モジュレーター使用の有害作用と潜在的利益を調査した結果が9月1日、「International Journal of Impotence Research」オンラインに掲載された。

筋肉増強目的で使用されるアナボリックステロイドと同様の効果を持つ選択的アンドロゲン受容体モジュレーター(SARM)は、臨床的な承認を得ておらず、利用者への有益な効果、また悪影響についてはほとんど知られていない。今回の研究では、インターネット調査によるSARMの悪影響と潜在的な利点を検討した。プラットフォームとしてredditを利用し、調査票を配布。得られた回答520件のうち、343件の回答者がSARMを使用しており、98.5%が男性、年齢層は18~29歳(72.3%)が多かった。

調査から、SARM利用者の90%以上がインターネット経由で購入し、事前の医師への相談はなかった。SARM使用者後、半数以上が気分の揺れ、睾丸のサイズ縮小、ニキビなどの副作用を経験していた。男性の90%以上が筋肉量の増加を報告し、SARMの使用に満足していた。一見プラスの効果があるにもかかわらず、SARMユーザーの50%以上が何らかのマイナスの効果を報告していた。今後の調査は、SARMを使用した男性の生殖評価に焦点を当てる必要があると示唆された。

#

↑