肥満成人のダイエットサポートを対象としたアプリ2種の効果を比較した試験結果が9月14日、「Obesity」オンラインに掲載された。

この研究の目的は、減量の促進において、呼吸に含まれる揮発性有機化合物の中でもアセトンのバイオフィードバックを備えた地中海スタイルケトン食療法モバイルヘルスアプリ（ケトジェニックグループ）が、一般的なカロリー制限による低脂肪ダイエットアプリ（低脂肪グループ）よりも優れているかを判断することとした。

太りすぎ/肥満の155人（平均年齢41歳、BMI34、71％女性）は、ケトジェニックまたは低脂肪のどちらかのアプリグループに無作為化された。被験者はワイヤレススケールで毎日体重を測定し、ベースラインと12週後に血液検査を実施した。12週間での体重減少は、低脂肪グループ2.5kg、ケトジェニックグループ5.6 kgだった。24週後の計測で、体重減少効果の持続性が示された。ヘモグロビンA1cと肝酵素の二次的/探索的結果は、ケトン食療法群で大幅に改善されたことを示した。実環境での減量促進試験では、呼気アセトンバイオフィードバックを備えたケトン食療法アプリがカロリー制限ダイエットアプリよりも優れていた。