仕事パフォーマンスも低下、“慢性目疲れ”をケアしていない人7割

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2013.10.24

編集部

花王とパナソニックが協賛している「血めぐり研究会 supported by Kao」はこのほど、9月に首都圏在住の20~50代で日中IT機器を使用し、日頃目の疲れを感じている有職者男女400名(各年代50名)を対象に実施した調査を発表した。それによると、4割以上の人が、常に“目の疲れ”を感じていると回答。しかし、約半数が「対処方法がわからない」(69.3%)、「面倒である」(27%)などを理由に、適切なケアをしていないことが判明した。

慢性目疲れ調査調査では、仕事中の“目の疲れ”で「集中力の低下」(64.3%)、「気力の低下」(45.8%)、「眠気が起こる」(35.8%)など仕事への悪影響を感じているとの結果が出た。後藤眼科医院(鎌倉市)の後藤英樹院長によると、「目を酷使し続けることで、自律神経は乱れ、集中力が低下したり、ストレスを感じたりすることがある。この症状を軽視し、適切な対策をとらずに“慢性目疲れ”を訴える人が、近年増え続けている』そう。

調査によると、8割以上の人が、夕方以降16時-23時台が“目の疲れ”を感じる時間帯だと回答。“目の疲れ”の対処を行う時間帯は、20時-23時台と就寝前が57.3%と最も多く、1日中、目を酷使し、疲れきった後にケアしていることがわかった。しかし、後藤院長は『“目の疲れ”を顕著に感じた時点での対処は、その場凌ぎに過ぎず“慢性目疲れ”を引き起こしてしまう可能性がある』と述べ、『“目の疲れ”をピークに感じた時ではなく、こまめに対策することで、筋肉が緊張しない状態を保つことが大切』 と述べている。

昼休みに昼食以外でしたいことで最も多かったのが「仮眠をとること」(49.5%)、続いて「目を閉じて目を休めること」(40%)と答えている。しかしながら、行動に移すことについては、「さぼっているように思われる」などと考えており、日中、こまめな“目の疲れ”対策に踏み切れないのが現状のようだ。

“目の疲れ”解消ツールとして最も使用が多かったのが「目薬」(82.5%)。一方で「蒸しタオル」(19.9%)、「ホットマスク」(13.7%)など“目を温める対策”を行っている人は「目薬」回答者の4分の1以下だった。後藤院長は『目の疲労回復には、目の周りの血めぐりをよくして、筋肉の緊張をほぐすことが根本的なケア。目薬の使用も効果的だが、筋肉の緊張をほぐすには、目を温めことが重要。そのタイミングは、症状の悪化をたどる前に、こまめにすることが効果的。適切な対処とタイミングで、“慢性目疲れ”を防ぐことは可能だ』と述べている。

「血めぐり研究会 supported by Kao」
2007年発足以来、「現代女性のさまざまな身体の不調、美容の悩みは、冷え、そして血めぐり(血行)不良から引き起こされることが多い」という観点から、血めぐりを大切と思う医師や企業が集まって、血めぐりの改善に役立つ情報を発信。公式サイトを中心に、イベントなどを開催しながら「温活」(1.カラダを温める食べ物をとる、2.軽い運動をする、3.カラダの外から温める)を推奨している。協賛は花王、パナソニックの2社。各社の協力を得ながら「血めぐり」に関する知見などを蓄積している。

参考リンク
「血めぐり研究会 supported by Kao」

 

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