日本メナード化粧品、幹細胞をターゲットに新しい白髪予防素材を発見
2021.11.2
編集部
日本メナード化粧品株式会社(愛知県名古屋市/代表取締役社長:野々川 純一)は10月27日、これまで培ってきた幹細胞を解析する技術を活かし、黒髪と白髪の違いについて詳細に解析した結果、白髪では色素をつくる元となる「色素幹細胞」の数が減少していることを確認したと発表した(図1)。
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図1
また、その原因として色素幹細胞の維持に必要なタンパク質(CXCL12)の発現が弱まっていることを発見した。さらに、CXCL12の発現を高める素材(超熟紅参、トリュフなど)に、白髪を予防する効果があることを確認した。
今回同社では、毛包において「CXCL12」と呼ばれる特殊なタンパク質が、色素幹細胞の維持に重要な役割を果たしていることを発見した。そして、このCXCL12の発現が低下すると色素幹細胞が維持できなくなり、メラニンの供給が滞ることで白髪が生じると推定した。
そこで、CXCL12の発現を高める素材を探索したところ、キノコの一種である「トリュフ」と高麗人参を蒸して得られる「超熟紅参(ちょうじゅくこうじん)」から抽出したエキスに、CXCL12の生成を高める効果を発見した(写真1)。
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写真1
さらに、これらのエキスを配合したローションを3か月間頭皮に塗布した結果、白髪を予防する効果があることを確認した(図3)。
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図3
今回の発見について同社は、「色素幹細胞をターゲットにした新しい白髪ケア技術の開発へ応用できると期待しています」と述べている。