脂漏性皮膚炎の新処方シャンプーが高評価

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2021.11.24

国際部

頭皮の脂漏性皮膚炎のための新処方シャンプーを評価したパイロット研究の結果が11月18日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。

頭皮のフケや痒みといった症状が生じる脂漏性皮膚炎には一般的にさまざまな抗真菌性シャンプーが使用されている。今回のパイロット研究では、抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用があることが知られているグリチルレチン酸を含む新しい処方のシャンプーの有効性を評価するために設計された。

34人の患者を登録し、6%グリチルレチン酸複合シャンプー(the 6% glycyrrhetinic acid complex shampoo)を34人の患者で試験した。有効性は、ベースライン、2週目、および5週目に、同じ皮膚科医によって皮膚の生活の質指数(DLQI)および付着性頭皮剥離スコア(ASFS)を使用して臨床的に評価された。ベースライン時と5週目にはサンプルに定量的ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)分析を実施した。

その結果、新しいシャンプーの有効性は、臨床的および微生物学的レベルで客観的に実証された。2週目と5週目のDLQIとASFSは、ベースラインと比較して大幅な改善が見られた。細菌プロファイルは、5週目にCutibacteriumacnesの有意な増加と、Staphylococcusepidermidisの減少を示した。真菌プロファイルは、MalasseziarestrictaとMalasseziaglobosaの両方の有意な減少を示した。 C.acneとS.epidermidisの比率は、ベースラインの0.93から5週目の1.55に大幅に増加した。M.restrictaとM. globosaの比率は、ベースラインの5.02から5週目の1.00に減少した。

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