超分子サリチル酸ピーリング、ニキビへの効果を確認
2022.01.28
国際部
ニキビへの超分子サリチル酸ピーリングの効果を検討した論文が1月24日、「Journal of cosmetic dermatology」オンラインに掲載された。
ニキビ患者24人を対象に、2週間ごとの30%超分子サリチル酸ピーリングを計4回施術してピーリングの有効性、顔の皮脂分泌と皮膚バリアへの影響を検討した。
その結果、グローバルニキビ評価システム(GAGS)スコアは、ピーリングで低下した。鼻、あご、左頬、および右頬の皮脂レベルは、ピーリング回数の増加に伴って大幅な改善が見られた。Tゾーンの皮脂レベルは、Uゾーンよりも改善されていた。VISIA画像解析システムを用いたVISIA index porphyrin scoreにも低下が見られた。皮膚生検と免疫組織化学的染色の結果から、皮脂代謝の調節に関与する重要な因子であるステロール応答エレメント結合タンパク質(SREBP)、脂肪酸シンターゼ(FAS)、シクロオキシゲナーゼ2(COX2)の発現低下も確認された。30%超分子サリチル酸ピーリングは、ニキビを効果的に治療し、皮膚のバリアを損傷することなく顔の皮脂分泌を減らすことが確認された。また、皮脂の減少は累積的な効果を示した。