2014年版世界の消費者動向ーユーロモニター調査

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2014.01.23

編集部

世界の消費者の動向に関する白書2014年を市場調査会社ユーロモニターがこのほど発表した。オンラインのブログで内容の一部として動向トップ10を1月14日、公表した。

これによると、世界市場のトレンドとして高級品への憧れと購買欲は継承され、ソーシャルメディアの浸透でより多くのアプリケーションの需要が高まることを示唆している。その一方で、消費者は仕事と私生活のバランスに苦悩しながらも環境にやさしいライフスタイルを維持し、食生活の見直し・改善が高まる傾向が予測される。生産者、製造メーカーはこれらの動向をいち早く察知し消費者と対話しながら消費者の求めるものを理解する必要があり、顧客のロイヤルティを維持するために懸命に努力する必要がある、と指摘している。トップ10の内容から上位3項目を紹介する。

1 . 商品探しから購入までのギャップ
消費者は様々な製品を即座に手に入れて満足感を味わいたいと思っているように製造メーカーは顧客の衝動買いを活用する方法を模索している。クレジットカード大手のマスターカードは最近、米出版大手コンデナスト・パブリケーションズとの提携を発表した。「ShopThis」 と呼ばれるアプリを導入すると、購読者は電子媒体の雑誌広告や映画で俳優が着用する衣服などを即時に購入することができるようになるという。

2 . 正しい食生活
食べることへの関心は高まっている。消費者の多くは健康的な食事は生活の質を改善し、寿命を延ばすことができるだろうと認識している。また、「Free from(使用しない/無添加)」と表示のある商品を選択する消費者が増えている。

ユーロモニター·インターナショナルの2013年グローバル·コンシューマー動向調査によると、オンライン消費者は栄養素の追加などメリットがはっきりしている付加価値食品への出費をためらわないとしている。

3 . 環境への心配と社会的良心への目覚め
消費者は環境保全への取組みが否定的でなく社会的に悪影響を及ぼさないブランド、ビジネスモデル、商品を追求しそれらに傾倒してきている。アメリカで始まった SHFTという新しいライフスタイルのプラットフォームを事例に挙げている。このライフスタイルはより持続可能なアプローチを伝えることを目指したもので、米俳優エイドリアン・グルニエとプロデューサーのピーター・グラツァーによって設立された生活スタイル。消費者は、再生、持続可能な方向にますます向かっていると指摘している。

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