化粧品は成分由来より効果・効能を重視~ネオマーケティングが調査
2014.03.27
編集部
株式会社ネオマーケティング(東京都渋谷区)は、20代~50代の各125名ずつ計500人の女性に「化粧品の成分由来に関する意識調査」を実施した。3月24日に同社が発表した結果では、「成分由来はほとんど気にしないが、効果・効能を重要視する」という傾向が明白となった。また、生物由来(動物含む)成分の入った化粧品では、「かたつむり」への関心が高かった。
調査結果では、現在使用している化粧品の成分由来について複数回答で質問したところ「植物由来」が3割(29.6%)を占めた。世代別では、30代が34.4%と他世代よりも植物由来の使用率が高い。
「化粧品の購入時、確認している点は?」(複数回答)については、「購入する際に、何由来かを確認して購入」は意外と少なく2割(20.2%)だった。 由来よりも「効果・効能」を重視する女性が6割超(63.4%)だった。
生物由来(動物含む)成分の入った化粧品の使用経験では、1位「かたつむり」(21%)、2位「馬」(9.4%)、3位「毒蛇」(7%)。1位~3位までの結果は、全体・世代別問わず同順位だが、世代差が出た成分は、「ミドリムシ」で、40代・50代では1票もなかったが、20代では3.2%、30代では2.4%と、若い世代に「ミドリムシ」成分が使われていた。
現在使用中の生物由来成分の化粧品についても、全世代通して「かたつむり」が1位。「かたつむり」由来成分が入った化粧品を使っている39人に効果について質問すると、実に97.4%が「実感している」と回答。理由として、保湿効果に満足を得ている人が多かった。「最も興味のある、化粧品の生物由来成分は何か」という問いでも、「かたつむり」が16.6%を獲得し1位だった。「かたつむり」や「毒蛇」などの生物由来化粧品に関心を持つ理由としては、「韓国で話題になっている」という趣旨の発言も目立った。
ネオマーケティングは、「今回調査では、『かたつむり』成分に興味や関心が集中したが、少数ながらも安定して上位ランクインしているのが『毒蛇』成分。毒蛇成分が入った化粧品を使っている女性7人全員が『効果を実感している』と回答したことは注目すべき結果」としている。