健康な生活習慣が、老化の原因「テロメア短縮」を防ぐ

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2014.07.31

国際部

染色体の両端「テロメア」と呼ばれるこの部分は、細胞分裂の度に短くなり、細胞の寿命を決定している。このため、老化した細胞ではテロメアが短い。老化や寿命に深くかかわるこのテロメアの長さについて、高齢女性を対象に調査が実施された。
この論文は7月29日、「Molecular Psychiatry」オンライン版に掲載された。

従来の横断研究では、強いストレスを持つ閉経後の女性は、テロメアが短いとされてきたが、それはアクティブでない女性に限定した場合だと研究者らは述べている。

今回、閉経後でたばこを吸わない健康な女性239人を1年間追跡し、追跡期間中に発生したストレス要因がテロメアを消耗させているかどうかの調査を実施した。1年で、テロメアの長さは短くなったことが確認されたが、健康的な生活習慣をおくっている女性では、この消耗度が低いこともわかった。健康的な行動について高いレベルを維持してきた女性は、ストレスから保護されているように思われた。これは、短期間にテロメアの長さに影響を与える予測因子を特定するはじめての研究であるとのこと。

睡眠・食生活・定期的な運動で、老化の原因と言われている「テロメアの短縮」が防げる、しかも、1年という短期間で効果がある可能性が出てきた。

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