更年期に良いという大豆製品は若いうちからが効果的

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2014.08.4

国際部

植物エストロゲンのひとつとされる大豆イソフラボンは、女性ホルモン(エストロゲン)に化学構造が似ているため、特に閉経期の女性に良いとされ、骨粗しょう症の予防や更年期障害の緩和などに効果があると言われている。

7月28日に「Menopause」オンライン版に掲載された論文では、大豆がアテローム性動脈硬化症の予防に効果のある可能性を示唆した。アテローム性動脈硬化症とは、動脈の内側にコレステロールなどの脂肪のかたまり(アテローム)が付着して起こる動脈硬化。閉経により減少するエストロゲンは脂質代謝にも影響を与えている。このため閉経後に、脂質であるコレステロールの値が急激に上昇、動脈硬化の原因となることが知られている。

今回の研究は、卵巣を除去することにより人工的に閉経状態にしたサルが用いられた。対象となったサルを、動物性タンパク質豊富な食事を閉経前後通じて続けたグループ、大豆イソフラボンを主とする植物性タンパク質豊富な食事を閉経前後通じて続けたグループ、動物性タンパク質から閉経後に植物性タンパク質食に変更したグループ、植物性タンパク質から閉経後に動物性タンパク質に変更したグループの4つに分けて観察した。その結果、閉経前後を通して植物性タンパク質を摂り続けたグループのコレステロール値が最も低く、動脈にプラークが付着している割合も低かった。

女性に良いとされる大豆は動脈硬化の予防に、若い時からの摂取が効果的のようだ。

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