ノンカフェインコーヒーでも肝臓に好影響

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2014.10.15

国際部

ノンカフェインコーヒーでも肝臓によい効果があるという研究が「Hepatology」10月号に掲載された。

脂肪分解作用や眠気覚ましなど、鉄分の吸収阻害による貧血や入眠妨害など。カフェインにはさまざまなメリット・デメリットが言われている。日本の国立がん予防センターの研究でも、コーヒーをたくさん飲んでいる人で肝臓がんの発生が少ないという報告がなされている(Journal of the National Cancer Institute 2005年97巻293-300ページ)。

今回発表された研究は、1999-2010年にわたる米国国民健康栄養調査から20歳以上の約3万人もデータを対象にしたもの。コーヒーの肝臓保護効果が、ノンカフェインコーヒーでも変わらないかを調査した。肝臓の状態を示す4つの指標ALT、AST、ALP、GGTの測定値は、コーヒーの総摂取量と逆相関が見られ、コーヒーの摂取量が多い方が肝臓の状態が良いことを示唆した。同様の関係はノンカフェインコーヒーでも見られ、コーヒーはカフェイン含有量に関係なく、肝酵素の低いレベルと関連していたことが確認された。

カフェインの摂取目安量を定めている国や機関もある。たとえば、カナダや韓国では健康な成人は一日最大400mg以内の摂取であれば影響はないとしている。また、胎児への影響が大きいとされており、世界保健機構(WHO)、英国食品基準庁、オーストラリア保健・食品安全局などが妊婦のカフェイン摂取に注意喚起を行っている。

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