ダイエットに効く全粒粉で死亡率も低下

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2015.01.9

国際部

ダイエットに効果があるとされる全粒粉が死亡率の低下にも影響していたとする研究が1月5日、「JAMA Internal Medicine」オンライン版に掲載された。

米ハーバード大学公衆衛生大学院のHongyu Wu博士らによる研究は、1984-2010年の看護師健康調査から女性7万4341人、1986-2010年の医療専門家追跡調査から男性4万3744人を対象に実施された。2年または4年ごとに食物摂取頻度調査票によって回答を得た全粒粉の摂取量と死亡率の関係を検証した。

272万7006人年の追跡期間中2万6920人の死亡を確認した。年齢、喫煙習慣、BMI、運動歴などの因子を考慮した後、全粒粉の摂取が多い群では全死因死亡率と心血管疾患による死亡率が低かった。がんによる死亡率とは関係がなかった。全粒粉の摂取ごとに(1日28g)、全死因死亡率は5%、心血管疾患死亡率は9%低下した。がん死亡率にもわずかな低下が見られた。ふすまを多く摂取することと心血管疾患死亡の低下にも関連が見られたが、胚芽の摂取と心血管死亡には関連はなかった。

全粒粉とは、精製の際に取り除かれていた、米や小麦の殻(ブラン、ふすま)」と胚芽も一緒に粉にしたもの。ふすまを含むことで食物繊維に富み、GI値(グリセリン・インデックス)の低い食品として注目されている。また、胚芽には天然のビタミンEが多く含まれており、抗酸化作用も期待されている。

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