1日1個のアボカドで、悪玉コレステロールが下がる
2015.01.13
国際部
アメリカ心臓協会(American Heart Association:AHA)は1月7日、悪玉コレステロールを下げるアボガドの効果に関する研究を発表した。
「Journal of the American Heart Association」に掲載された研究論文によると、1日1個のアボガドを食べた人は、アボガドを食べなかった人や低脂肪ダイエットをしていた人よりも、コレステロール値が低かったという。21~70歳までの健康だがやや太り気味または肥満の45人を対象に、平均的なアメリカの食事(カロリーの34%は脂肪、51%は炭水化物、16%はタンパク質)を2週間続けた後、低脂肪食、適度な脂肪の食事、適度な脂肪の食事+1日1個のアボガドという3グループに分かれて5週間続け、コレステロール値を比較した。
その結果、アボガドプラスの食事グループでは、平均的な悪玉コレステロール(LDL)値が試験開始時より13.5mg/dL低かった。アボカドなしの適度な脂肪の食事グループでは8.3mg/dL低かった。心臓代謝のリスク要因とされる、総コレステロール、トリグリセリド、低密度LDL、非HDLコレステロール、その他の血液検査の値も、アボカドプラスの食事グループで良好だった。
研究者の一人Kris-Etherton氏は「これは概念実証研究であり、アボカドを含めた健康的な食事を摂るように心掛けなければならない」としている。
今回の研究に使用されたのは、日本でも一般的な「ハスアボカド」。ディップにして脂肪分の多いチップスと食べるよりは、魚と和えたサラダがおすすめだそう。