朝食シリアルにカビ毒の危険

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2015.03.4

編集部

朝食にシリアルがブームとなっているが、オート麦の朝食用シリアルはカビ関連毒を含む可能性が大きいという報告が2月25日、アメリカ化学会(ACS)のサイトに掲載された。研究の詳細は「Journal of Agricultural and Food Chemistry」誌に掲載されている。

問題となっているのはオクラトキシンA(OTA)と呼ばれるカビ毒。世界で最も一般的に見られるカビ関連毒のひとつで、これまで豚肉、ドライフルーツ、ワイン、コーヒーなどから発見されている。この毒が人間にどのような影響を与えるかについてはまだ研究途上だが、WHO(世界保健機構)外部組織のひとつである国際がん研究機関は、OTAを発がん性物質として分類している。実際に、OTAにより腎臓腫瘍が発生したという研究も報告されている。OTAは米国では規制がないが、EUでは食品中の最大許容量基準がある。

米アイダホ大学のDojin Ryu氏とHyun Jung Lee氏は、米国で市販されているトウモロコシベース、ライスベース、小麦ベース、オート麦ベースの朝食用シリアルの約500サンプルを2年間にわたって調査した。ほとんどのサンプルのOTAレベルは、欧州の基準値よりも低かったが、オート麦ベースの朝食用シリアルサンプルでは8パーセントがEU基準を超えていた。研究者らは、オート麦の生産・貯蔵・処理には、消費者の健康を守るための慎重な検討が必要だと結論付けている。

日本でのオクラトキシンA評価については、2014年に内閣府食品安全委員会によるリスク評価が実施された。非発がん毒性に関する耐容一日摂取量を16 ng/kg 体重/日、発がん性に関する耐容一日摂取量を15 ng/kg 体重/日と設定しての調査で、現状では一般的な日本人の健康に悪影響を及ぼす可能性は低いとする評価結果を公表している。

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