未承認医療機器販売のMDS社長、執行猶予付き有罪判決

最新商品

2015.06.12

編集部

大阪地方裁判所は5月、総合美容機器を取り扱うMDS(マジェスティック・ドリーム・ソリューション)株式会社(大阪府八尾市)の代表取締役に対して、懲役1年6カ月、罰金150万円、執行猶予3年の判決を下した。同社に対しては、罰金400万円を科した。

同社は昨年来、国内未承認の医療機器『Di-Lipo(ディライポ)』に関する効能をインターネットに表示したり、そのカタログを美容展示会で配布していたが、その表現内容が不適切とのことで、大阪府薬務課から再三にわたり行政指導を受けていた。

しかし、同社は薬機法(旧・薬事法)に対する認識の甘さから、ディライポの販売を続けたため、大阪府警生活環境課は2月、同社社長ら5人を未承認医療機器の販売容疑(薬事法違反)で逮捕した。逮捕容疑は、昨年10~11月にディライポ3台を大阪府内のエステ店経営者3人に合計1350万円で販売したとしている。

裁判では、検察側はディライポの痩せる効果を挙げつつ、薬事法に抵触すること、健康被害もあり、再三にわたり行政指導を受けていたにもかかわらず販売を継続したことが悪質と主張。

弁護側は、薬事法に対する認識の甘さを認めた上で、施術方法による軽微な被害はあったが、機器そのものによる健康被害は皆無と主張。また、被告人も深く反省しており、もし実刑になれば販売先や債権者に対する影響は大きいことから、裁判官に対して寛大な判決を求めていた。

#

↑